◆明和年間(1764~1772年)
岡仁右衛門を開祖とする初代・岡忠兵衛が、上野国綱取(群馬県伊勢崎市)にて醸酒業を興す。
数年して下野国安蘇郡山形(栃木県佐野市)に移り、さらに数年して犬伏(栃木県佐野市)にて醸酒・売薬を業とした。(屋号「和泉屋」)
◆天明7年(1787年)
初代・岡忠兵衛 上野国山田郡大間々(群馬県みどり市)にて、醤油醸造・穀物・荒物・薬販売業を始める。(屋号「河内屋」)
旗印として掲げた「ヒシク」は、本家である岡九衛門に由来する。
◆文化8年(1811年)
二代目・岡忠兵衛が当主となる。
文政6年(1823年)11月 光明寺『地獄変相図』全10巻の寄付者に名を連ねる。
◆天保5年(1834年)
三代目・岡忠兵衛が当主となる。
◆安政3年(1856年)
三代目・岡忠兵衛、伊勢の国松坂黒部村(三重県松坂市)に造酒店「岡屋」を開店(明治10年<1877年>頃に廃業)。
海運業兼業。船舶数艇を有し、松坂を出船して関西から関東に輸送。(後年、暴風に遭い難船にて廃業)。
◆安政7年(1860年)3月
類焼者へ救米として白米15俵を施す。
◆文久元年(1861年)3月
貧民助成として白米20俵を施す。
◆明治4年(1871年)
醤油仕込高110石(約2万7500リットル)に。
◆明治6年(1873年)
四代目・岡宗一郎が当主となる。和泉屋閉店 (明治6年<1873年>頃)。
◆明治11年(1878年)
醤油仕込高607石(約15万1000リットル)に。
◆明治18年(1885年)
松方デフレ期の販売不振で400石(約10万リットル)以下まで減少。
◆明治20年(1887年)4月
大間々の火災被災者に義援金10円を寄付する。
◆明治21年(1888年)
株式会社大間々銀行第6回株主姓名表に岡宗一郎の名が記載される。
◆明治22年(1889年)
回復基調。醤油仕込高1000石(約25万リットル)を超える。
◆明治24~28年(1891~1895年)
四代目・岡宗一郎が鎌掛村の第二代村長になる。
◆明治28年(1895年)
大間々で大火。消火用水源が枯渇し、仕込中の 醤油1万3000リットルで鎮火させた。
大間々の火災被災者に義援金50円を寄付する。
◆明治29年(1896年)
高崎市常盤町に2000余坪を購入。醤油醸造工場を建設。
◆明治30年(1897年)2月15日
四代目・岡宗一郎、高崎店開店。(群馬県高崎市常盤町、醤油醸造工場)
現在は別法人(岡醤油醸造株式会社、醤油醸造と販売)。
◆明治36年(1903年)
五代目・岡宗一郎が当主となる。
◆明治37年(1904年)
醤油醸造高の査定石数全国19位となる。
◆明治44年(1911年)
愛知県で開かれた全国味噌醤油品評会で金牌を受賞する。
◆大正3年(1914年)
醤油醸造高の査定石数全国12位となる。
同年12月、高崎信用組合設立時の発起賛成者となる。
◆大正8年(1919年)
五代目・岡宗一郎、南多摩郡原町田に第三工場開業。(河内屋)
現在の小田急線町田駅東口側に約6000平方メートルの醤油工場を設立。生産拡大を図る。
◆大正12年(1923年)
仕込高最盛期。大間々3000石(約75万リットル)、高崎 1700石(約42万5000リットル)、町田1500石(約37万5000リットル)。
◆大正14年(1925年)
五代目・岡宗一郎、三重県玉城町田丸に醤油醸造業支店を開店(昭和30年代に暖簾分け、現在 は廃業)。
◆昭和3年(1928年)
高崎店を「岡直三郎商店」に店名変更。
◆昭和15年(1940年)
六代目・岡直三郎が当主となる。
◆昭和25年(1950年)
六代目・岡直三郎、株式会社に組織変更する。(株式会社岡直三郎商店)
◆昭和28年(1953年)
七代目・岡忠直が当主となる。
高崎店(岡直三郎商店)を、岡醤油醸造株式会社に組織変更。
◆昭和30年(1955年)
七代目・岡忠直、町田駅前開発のため、本社工場を森野に移転。
◆昭和45年(1970年)
群馬県大間々工場を子会社化し、一括生産工場とする。
◆昭和46年(1971年)
岡家の本居を滋賀県から東京都町田市に移す。
◆平成6年(1994年)
町田合同庁舎の誘致に伴い、現在の旭町に本社移転。
◆平成11年(1999年)
大間々工場でHACCP導入を構想。
◆平成12年(2000年)
八代目・岡資治が当主となる。
◆平成12年(2000年)3月
食品の製造過程の管理の高度化計画の認定を受け、HACCP導入企業となる。(認定第一号)
ホームページ開設。通信販売開始。
◆平成15年(2003年)
楽天市場店舗『日本一醤油』オープン。
◆平成16年(2004年)
八代目・岡資治「創作料理店 天忠」をオープン。
◆平成20年(2008年)
有機JAS認定工場を取得
「醤油料理 天忠」を4月にリニューアルオープン。
◆平成23年(2011年)
町田本社に「きおけショップ桶忠(おけちゅう)」 をオープン。
◆平成24年(2012年)
大間々工場の観光蔵を整備し、店舗リニューアルオープン。
◆平成25年(2013年)
大間々工場店舗兼主屋と文庫蔵が、国の登録有形文化財(建造物)に登録となる。
登録記念として特別限定醸造たまり醤油「喜氣如醸(ききかもすがごとし)」発売。
◆平成26年(2014年)
「醤油料理 天忠」10周年記念『感謝の夕べ』開催。
◆平成29年(2017年)4月
大間々工場をリニューアルオープン。